ウェビナーとは、
「ウェブ(Web)」と「セミナー(Seminar)」を組み合わせた造語のこと。
要はオンラインで行うセミナー形式の総称です。
ウェビナーの言葉の意味が知りたいだけであれば、これで終了。
になりますが、せっかくなのでウェビナーを利用することで得られるメリットなんかもついでに覚えていってはいかがでしょう?
ウェビナー有識者である筆者が、できるだけ分かりやすく解説しますよ。
ウェビナーのメリット
ウェビナーと一口に言っても、いくつかの形式があり、それぞれに得られるメリットが変わってきます。
が、どの形式であれ共通するウェビナーのメリットも存在。
それは
- 場所や時間に縛られず、多くの人々に価値ある情報を提供できる
- 大幅なコストカットが期待できる
- 結果に繋がりやすい
大きく分けるとこの3つです。
それぞれを掘り下げて解説しますよ。
場所や時間に縛られない
ウェビナーには、
- ライブで行われるもの
- 事前録画を見てもらうもの
大きくこの2つの形式があります。
それぞれのメリットは以下に書いておきますが、いずれにしても場所や時間を気にせず、世界中にいるあなたの見込み客にアプローチすることが可能です。
ライブウェビナーのメリット
ライブウェビナーと言うだけあって、この形式の最大の魅力は講師と参加者がリアルタイムにやり取りできることにあります。
リアルタイムだからこそ、講師は参加者のリアクションや場の雰囲気に応じて、最適な内容や話し方を選んで提供することが可能です。
……逆に言えば、上手くいかずに空回りした時は地獄の空気を味わうことになりますが。
話が逸れましたね。
で、このライブウェビナーの中には双方向性をより強くしたやり方もあります。
これはインタラクティブウェビナーなんて呼ばれたりするもので、基本はライブウェビナーですが、その中で参加者にチャットや投票機能なんかを使って、より能動的に参加してもらう形です。
要するに、上手く雰囲気づくりをできれば参加者のテンションが上がり、成約率を高めることが可能な手法。
これがライブウェビナー最大のメリットであると言えますね。
録画ウェビナーのメリット
録画ウェビナーの最大のメリットは、「参加者が自分の好きなタイミングでそれを観ることが可能」という点にあります。
ライブウェビナーと違い、その場の雰囲気で色々と変えることはできませんが、その分安定感は高い。
そりゃ、録画・編集してるんだから当然ですよね。
冷静に淡々と。
必要なことを過不足なく伝えたい。
講座などはこの形式が適しています。
コスト削減と効率性アップ
いわゆる従来型のセミナー。
これは主催者側も参加者もそれなりに高いコストを払う必要がありました。
主催者側は会場費や運営スタッフへの給料など。
参加者は交通費、開催場所によっては宿泊費なども必要です。
が、ウェビナーであれば当然これらは不要。
もしくはかなりのコスト削減をすることができます。
1,000人規模の会場であれば安くても数十万。
通常は100万円を超えてくるのが普通です。
ウェビナーならどうか。
極端な話、今あなたがこれを読んでいるその場所でもウェビナーは開催できます。
要は会場費0円だって普通に可能ってことです。
これで浮いた費用をどう使うかはそれぞれですが、基本的に経費は掛からないに越したことはありません。それが新しい挑戦で、採算性が確実でない場合は尚更。
スケジュール調整も、参加者側に極力合わせることが可能です。
会場側の都合を考える必要がありませんから。
スケジュールが合えば参加したかったけど。
といった人を取りこぼす確率がグッと下がるわけですな。
リアルセミナーでしか生まれない空気感などがあるのは事実ですが、無駄が多いのもまた事実。
しかも、その無駄は結構なお金を必要とする場合が多いわけで。
ウェビナーであれば、この無駄を削減することができ、主催者・参加者共にメリットを享受することが可能になります。
横展開が楽
ウェビナーは、とどのつまり「動画を撮ってそれをwebを利用して拡散する」ってことです。
録画なしのリアルセミナーの場合。
その都度予算を割く必要がありますし、拡散性に乏しいから全然認知が広まりません。
閉ざされた、シークレットだからこそ価値のあるコンテンツ。
金持ち専用の秘密俱楽部みたいなものが提供するコンテンツなら話は別です。
が、そうでないなら可能な限り1つのリソース(動画)で多くの認知と見込み客をゲットする方が良いに決まっています。
ウェビナーの場合、そのセミナー動画を主要SNS全てにかなり少ない労力とほぼ0の予算で横展開することが可能。
要は相当にコスパが良いって話です。
この横展開の容易さが、ウェビナー形式ならではの大きなメリットの1つと言えますね。
結果に繋がりやすい
特にライブウェビナー・インタラクティブウェビナーの場合ですが、視聴者がリアルタイムに参加できることで結果に繋がりやすくなります。
ただの視聴者はいわゆる傍観者。
講釈を聞いているだけでは心のどこかに他人事の感覚が残り続ける。
その点、リアルタイムに自分の意見を反映できるウェビナーであれば、視聴者は参加者になり、より能動的に自分のこととして考える様になります。
言い方は悪いかも知れませんが、こうして能動的になった人の方が、他人事として斜に構えている人に商品を売るより桁違いに楽です。
録画型の場合はこれほどではありませんが、それでも自分からその動画を見るという行為をしているので能動的と言えますね。
繰り返しですが、「能動的な人を売り上げに繋げるのは、傍観者を売り上げに繋げるよりも桁違いに簡単である」。
この事実だけを見ても、ウェビナーが結果に繋がりやすい手法であるという根拠になります。
リストの獲得にも繋がる
ここまでは結果=直接的な売り上げとして書いてきましたが、結果=リストの獲得とするならその効果はより絶大。
これは先述の通り、ウェビナーがかなりのコストを削減できるから可能な話です。
本来、通常のセミナーではそこで必要数の商品を売らなければ赤字になる恐れがあります。
しかし、ウェビナーであればコストが低いためそのセミナー1回で売る必要のある商品の数が群を抜いて少なく設定できる。
最悪、そのセミナーでは1つも商品を売らなくてもOKって設定も可能。
つまり、
「無料・もしくは超低料金のウェビナーに参加しませんか? 必要なのは登録するためのメールアドレスと電話番号、お名前と年齢ぐらいです」
みたいなアプローチができます。
良く見ませんか?
lineにお友達登録するだけで、○○に関しての超有益な動画をプレゼント! みたいなやつ。
これが典型例の1つです。
ウェビナーの形式がリスト集めにかなり効果的であることは、こうした典型例の多さが物語っていますね。
ブランドの確立・信用性アップにも
リスト獲得と同じ理由ですが、コストが掛からない=無料でコンテンツの提供がしやすい。
つまり、自分のコンテンツに触れてもらうための第一ハードルを激烈に下げることが簡単になるわけです。
人間には「単純接触効果」なるものがありまして、見聞きする頻度が高いものほど信用・信頼しやすいという心理が働きます。
- コストが安いから、多くのコンテンツを作れる
- すると、多くの人がそのコンテンツやあなた自身に触れる機会が増える
- 単純接触効果により、あなたのことを信用しやすくなる
これであなたのコンテンツ、引いてはあなた自身のブランド化ができるわけです。
ウェビナーの活用は、こうしたブランド化に最適な方法の1つと言って間違いありません。
ウェビナーを行って成果が生まれた事例
ここからは、私の知るウェビナーを行い成果が生まれた事例の話をします。
成功例はあくまでも例であり、必ずしもみんながそうなるって話ではありませんが、比較的再現性が高いと思います。
※守秘義務などの関係上、かなり簡単に。会社名なども伏せています。
とある企業Aの話
この会社さんはリアルセミナーを今までもちょいちょい行っていました。
セミナーというか、十数人の業界関係者を集めてプレゼンするって方がしっくりくる形です。
新製品ができるたびにリアルでの伝手を使って集客をしていましたが、効率も悪いし結果にも繋がらない状況が続いていました。
製品自体は決して悪いものではない。
単純にアプローチする母数自体が少なすぎると考えた私はライブウェビナーの実施を提案。
当然、いきなりウェビナーやるぜって開催しても人など集まるはずもないので、事前準備としてSNSでの集客から開始。
それなりに質の高い見込み客を500人ほど集めた後、ウェビナーの案内を送付。
無料での開催なので、予約は200人。実際は173人に参加していただきました。
結果、このウェビナーからの売り上げと、これまでも含めて獲得したリストの活用によって、今回の新商品は従来より30%多くの売り上げを達成。
かなり端折りましたが、こんな感じです。
この30%の売り上げ増が必ずしも全てウェビナーを開催したからとは言えません。
SNSに注力したことや、今回の新商品がたまたま受けが良いものだった可能性もあります。
しかし、アプローチの母数を増やしたことが売り上げアップに寄与したことは間違いない事実。
SNSを充実させることも、ある種のウェビナーみたいなものですし。
アプローチを増やし、良い商品をライブウェビナーの形で生産者の熱意がしっかりと伝わるように見込み客に提案する。
これをやって大コケすることはまずあり得ません。
とあるBさんの話
「動画編集の講師として独立したい!」
とBさんは私に相談してきました。
Bさんにスキルがあり、そこそこ高い評価を受けていることを確認した私は、これを応援することに。
まずはBさん自身のYouTubeチャンネル立ち上げからスタート。
コンセプトと何をどのぐらいのペースで行えば良いか。
YouTubeのSEOアルゴリズム等にどうアプローチすれば良いか。
などなどを教えて、チャンネル登録300人を達成。(現在はもっと多いよ)
この時点で、YouTube動画自体が録画ウェビナーになっているが、もっと詳しい話や個人からの質問にアドバイスすることを特典にして、より濃い見込み客のリスト集め開始。
そして集まった97人に対し、講座の案内を送付。
内、58人が半年で○○万円する講座を受講するに至りました。
これは録画ウェビナーの形を上手く活用した一例です。
これもA社同様、録画ウェビナーだからの一言でこの結果になったとは言えません。
YouTubeチャンネルの育て方に加え、どんな講座を作れば高額でも買ってもらえるか。
というコンテンツマーケティングの部分を私がガッツリやったことも大きな要因です。
しかし、録画ウェビナーの形としてYouTubeを利用していなければ、リストを集めることにもっと苦労し、時間も取られていたでしょう。
ウェビナーのメリットとして紹介した項目が、顕著に表れている事例だと思います。
ちなみに、Bさんがウェビナー開催のために使った費用は0です。
機材はすでに持っていましたし、撮影などもBさんの部屋で行いましたからね。
まとめ
ウェビナーと聞くと、なにか特別難しいことをしなければ。
と思うかも知れませんが、それが誤解であることは本記事で分かってもらえたかと思います。
厳密な定義としては外れるかも知れませんが。
「webを利用してライブ配信や動画配信を行い、その内容が最終的に自分の商売に繋がるなら、即ちそれ全てウェビナーである」
そんな風に捉えてもらって問題ありません。
ちゃんとした手順でやるべきことをやれば、ウェビナーがあなたに与えてくれる費用対効果は相当に高いものになります。
もし、コケても先述の通り費用的な痛手はほとんど受けずに済みますからね。
少しでも気になるなら、ウェビナーに挑戦することをおすすめします。
「そうは言っても自力じゃ難しそう。ってか何から始めれば良いかもワカラン」
と言うあなたは、最初からプロに頼むのもアリです。
私も相談を承っているので、お気軽にお問合せください。
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